蒼い眼のチャップリン
■1月12日:『エリック・ロメール監督死去』
一時期、この人の作品にハマっていました。
『海辺のポーリーヌ』『レネットとミラベル/四つの冒険』『春のソナタ』など、役者の“素”の個性や趣味・嗜好に任せた即興・偶然的な演出があったり、逆に、即興に見える緻密な脚本も混在するという独特な作風が好きだけど、初期の『獅子座』が特にお気に入り。そのうちレビューしようか考えていたのけど…、ロメールって、もう89歳になってたんだ。ブログでは、『火垂るの墓』に絡めて一言だけ、記事に書いたきり。また、この作品だけでなくエリック・ロメールを観直したくなった。
■1月11日:『チャップリンが3Dアニメで現代に復活』
チャップリンというより「放浪紳士チャーリー」という
“キャラクター”のアニメ化ですね。
もちろんカラーであるだけでなく“3Dアニメ”だ。
ミッキー・マウスやスヌーピーのように“アイコン”化したチャーリー。
マンガチックなキャラは、まさにアニメ化にはうってつけ。
ファンとしては出来映えが気になるところだが
リンク先の写真を見る限りは、なかなかの仕上がりだと思う。
顔も、凄く似ているという訳ではないけど
ちょっと憂いのある深い表情が良い。
何より、チャップリン本人の映画の中ではあまり映らない綺麗な
“蒼い目”のキャラクターとして仕上がっていて、感心した。
※下の画像は、撮影所でのスナップ
チャップリン自身の短編作品を元に製作されるという事で
当然チャップリン家の承認済みだろうから
作品としての完成度も期待できそうだ。
オリジナルのストーリーもあるというので、それも楽しみ。
6歳以上向けのテレビ・アニメという事だけど
日本でも、ぜひテレビ放送や映像ソフトの発売を期待したいところ。
しかし映画産業が盛んな国とはいえ、インドの企業が関わっている
というのは、ちょっと意外に思った。
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ところでチャップリンのアニメといえば、ブログで何度か記事にした
『Charlie Chaplin in Zepped(飛行船のチャップリン)』ですが
大野裕之さんによれば、デイヴィッド・ロビンソン氏からも
この件については、特に話題にされなかったようで
ミッキー・マウスとの共演はおろか、“実写のチャップリン”でさえなかった、
単に怪しい“まがいもの”だったのかも知れません。。。
『シネマトゥデイ(2009年11月9日)』
>チャップリンの伝記作家であるデイヴィッド・ロビンソン氏は
>映画の価値は40,000ポンド(約600万円)にもなりうると語っているそう。
※下の写真は、当時作られたチャーリーのキャラを
(無断で?)使ったアニメの一つ。
『Charlie Chaplin in Zepped』とは関係ありません。