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昨年末、遂にロバート・フリップが引退をほのめかした。
>>Robert Fripp's Diary:2010年12月4日
___Speaking in the dressing room afterwards to John Schaefer & the Power Person responsible for the programming here: this evening’s performance is the last for me in the conventional role of a professional player.___
ヤフーの掲示板によれば、通常の意味でのプロ・ミュージシャンとしての演奏活動を止め、今後はギター・クラフトの作曲・指導やサウンドスケープなどの活動に絞るようだ。しかも、それ以前に“今後ツアー活動は行わない”という宣言をしていたそうで、既にクリムゾンの活動再開の可能性は限りなくゼロだったわけだ。

b0183304_22355847.jpg■ロバート・フリップ
『At the End of Time: Churchscapes』

イングランドとエストニアの教会での
“奉納”ライヴ
どうやら、プロ・ミュージシャンとして最後に世に出る活動成果は、Jakszyk, Fripp & Collins名義のアルバム『A Scarcity of Miracles』になりそうで、今年5月頃リリース予定とのこと。これは以前の記事の追記で“早トチリ”と書いたユニットだが、実際にはこれを『ProjeKct Seven』として活動したかったようです。
>>Robert Fripp's Diary:2010年12月5日
しかし、何故Seven(7)? ProjeKct1〜4の後のProjeKct Xbpm&mを5と6という具合に数えているんだろうか。
※追記(2月3日)
「ProjeKct Six」の存在を『King Crimson Data Base』で知りました。
ロバート・フリップとエイドリアン・ブリューのユニットだそうです。
ギター・デュオではなく、ブリューはProjeKct Twoと同じくV-Drum担当。
>>http://www21.ocn.ne.jp/~crimson/dgmlive1111.htm
>>http://www21.ocn.ne.jp/~crimson/projekct.htm

b0183304_22364486.jpg■ProjeKct X
『ヘヴン&アース』

Robert Fripp, Adrian Belew, Trey Gunn, Pat Mastelotto
Produced and mixed by Pat Mastelotto and Bill Munyon

b0183304_22371027.jpg■bpm&m
『XtraKcts & ArtifaKcts』

Robert Fripp, Adrian Belew, Trey Gunn, Pat Mastelotto
& David Singleton, David Byrne, League of Crafty Guitarists...
Produced, recorded, engineered, and edited by
Pat Mastelotto and Bill Munyon

これを機会に、クリムゾンの正規アルバムとしては最後になるであろう『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』以降に発表された曲の中でも個人的に気になる2曲「Message 22」「Form No. 2 KCVII」、それと5ヶ月ほど前に予告したきり放置していた『LIVE 2008(August 07,2008)』等について書いてみることにします。(ただ今準備中)

■主な関連記事
 King Crimson 2008年:幻のラインナップによるライヴ
 変態BGM:King Crimson「Form No.1」
 King Crimson:隠れた名曲「Message 22」
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平成21年(2009年)に道路交通法が改正され、75歳以上になる人は自動車の運転免許を更新する際に「高齢者講習」だけでなく、それを受ける前に『講習予備検査』という認知症テスト(のようなもの)を受けなければいけなくなった。正確に言うと“認知症の診断というような医療検査ではない”そうで、“従来よりもきめ細かい講習を実施するため”の検査とのこと。つまり、本人が認知症のレベルを知るというより、警察庁/自動車学校サイドのための判断材料にするものらしい。
母が予備検査を受けてきて「結果通知書」をもらったのだけど結果の見方がよく分からないというので、その通知書を見せてもらった。

総合点は『-1.273点』
ん?良いのか悪いのか?
内訳は、A:0点、B:13点、C:7点…とのこと。
う〜ん??何点満点のテスト?
ABCそれぞれの検査内容は紙面に書いてあったが、Aは、日時などの把握が出来ているかどうかの検査でBはイラストの記憶力のテスト、Cは、時計の文字盤を描くテストだ。
>>http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200905/2.html
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※検査用紙は警察庁のサイトからもダウンロードできる。

結果通知書の説明文には
・36点以上:記憶力・判断力が低くなっています。
・0点超 36点未満:記憶力・判断力が少し低くなっています。
・0点以下:記憶力・判断力に心配ありません。
…とある。
どうやら減点法の検査らしいが、上限と下限は?
まぁ、0点以下だから心配ない結果なんだろうけどピンとこない。
通知書は両面に印刷されている紙面で、裏を見ると計算式が書いてあった。
総合点 =7.731+0.641×A-0.523×B-0.315×C・・・
括弧が付いてないと見づらい。書き直してみる。

総合点 =7.731+(0.641×A)-(0.523×B)-(0.315×C)

何この難しい公式は…。
数字に弱く、お釣りや割勘の勘定さえ苦手な私だが、計算してみた…。
7.731+「0」-「6.799」-「2.205」=-1.273
当然、オモテ面に書いてあった通りの点数だが、いったい何のこっちゃ…。どの程度の症状なのか、いや症状じゃなければどんな具合の“状態”なのか、微妙な数字を見てもモヤモヤするだけ。
紙面には“基準点”らしき「36点」ついての説明が…
●総合点が36点以上あっても、直ちに認知症であることを示しません。
●総合点が36点未満であっても、必ずしも認知症でないことを示しません。
そして「不安のある方は医療機関等で相談されることをお勧めします。」とある。
計算式は細かいのに、判断基準が適当過ぎ。
あと…
●記憶力・判断力が低くなっていても、免許の更新は出来ます。
 ただし、一定期間に信号無視・一時停止違反などの“特定の違反”
 があった場合、専門医の診断を受けることになります。
…とのこと。
違反で済めばいいけど、もし記憶力・判断力が原因で事故を起こした場合、検査側には何も責任がなくなるのか? 
で、「検査結果についての質問は、自動車学校や警察の運転免許担当課まで。」とあったので、採点のモヤモヤについて電話して聞いてみた。

担当者に尋ねると「はい。では、受けられた方のお名前をお願いします」と言われたので「点数の基準などを知りたいだけなので個人情報は関係ないでしょ」と返した。
教えてくれた内容は以下の通り。

A:最悪…113点 → 最良… 0点
B:最悪…  0点 → 最良…16点
C:最悪…  0点 → 最良… 7点

つまり母の場合、AとCは減点なしで、Bのテストでは16個あったイラストのうち3つが間違っていただけというのが分かった。簡単にいうと全体で「減点3」という事じゃん。あ、計算式によると、そんなに単純じゃないのか。
ではパーフェクトなら何点?
7.731+(0.641×0)-(0.523×16)-(0.315×7)
=7.731+0-8.368-2.205=-2.842点

逆に、最低は…
7.731+(0.641×113)-(0.523×0)-(0.315×0)
=7.731+72.433-0-0=80.164点

・・・う〜ん?
80.164点から-2.842点までの幅があるという事になるが、では目安とされている36点とは?
担当者に聞くと「その〜、私たちもよく分かりません」と言われた。詳しい内容については専門的な事になるので知らないという事だ。それで「受ける側ではなく、受けさせる側のための物ですか?」と聞いた。「え、私たちの…ということですか。はぁ、そうですね。。。」どうも腑に落ちないまま電話を切った。
いっそのこと点数なんか「結果通知書」には載せないで『記憶力・判断力が低くなっています/少し低くなっています/心配ありません』くらいの表記の方がよっぽどスッキリする。それとも「80.164点」〜「-2.842点」という複雑怪奇な点数ではなく簡易的に100点満点に換算するとか、もしくは「要・診断」を0点として“問題(異常)あり”を「-50点」〜“問題(異常)なし”を「+50点」という風にした方が分かりやすいのでは?でも「マイナス」が「記憶力・判断力が低い」では、ストレート過ぎてクレームが出るか…。

ネットで「認知機能検査」で検索すると『長谷川式認知症診断テスト』というのが引っ掛かる。採点の判断は…

■ 20〜30点 …異常なし
■ 16〜19点 …認知症の疑いあり
■ 11〜15点 …中程度の認知症
■  5〜10点 …やや高度の認知症
■  0〜 4点…高度の認知症

分かりやすいじゃないですか〜。
それにしても警察庁のサイトで、あらかじめ具体的なテスト内容が分かれば、あらかじめリハーサル出来る人もいるわけで、公平公正な検査とは言えないのでは?

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年末年始の区切りだからといって、一年を振り返る記事とか新しい年の抱負などの記事を書くつもりはなかったのだけど、こうもブランクが空いてしまうと、ますます更新から遠退いてしまい、プレッシャーというより気持ちのモヤモヤが増すばかり。それでも一応、毎日ログインしては、低空飛行するようなアクセス状況や訪問者数を見て溜め息をついていた。ところが、年明けの1月7日と8日には突然PV(ページ・ビュー)が200以上に跳ね上がっていて、検索ワードには「千と千尋」「赤」といった単語がずらっと並んでいた。そう、テレビで『千と千尋』が放映されたおかげで以前、このDVDの色について書いた記事にアクセスが集中したようだ。それに安心してというか、またもや更新意欲が引っ込んでしまい、気が付けば1月も下旬になっている。ひとまず、昨年印象に残った音楽や映画なんかを思い出してみるとするか。

ある日、タワレコのワールド・ミュージックのコーナーで「カンドンベ・・・太鼓の王様・・・」などと書かれたPOPに目が留まった。民族楽器を叩いている(写真を加工した)絵をあしらった緑のジャケットに惹かれて衝動買い。
b0183304_22191573.jpg■ウーゴ・ファットルーソ・イ・レイ・タンボール
『プーロ・センティミエント』

2年ほど前によく聴いていたブラジルの宗教音楽「カンドンブレ」のアルバムみたいに“現地録音”的な土着サウンドを期待してプレイボタンを押して「ん?」。ピアノとヴォーカルが入った、リズミックではあるがモダンな音が飛び出した。思わずストップボタンを押してCDを取り出してレーベルを確認した。間違ってなかった(笑)。勘違いして、ブラジルのカンドンブレ(candomblé)ではなくウルグアイの伝統音楽カンドンベ(candombe)の集団と共演するマルチ・ミュージシャンのプロジェクトのアルバムを買ったのだった。しかし、これが大当たりで、複雑ながらタイトな太鼓のリズムとピアノのリフが心地良い。ウルグアイ音楽は初体験だったが、中南米ミュージシャンの“伝統を保ちつつ進化させる”姿勢と力量には、いつも感心させられる。
同じく、POPのコピーに惹かれて衝動買いしたキューバ出身のオマール・ソーサ率いるビッグ・バンドのアルバムも良かった。
b0183304_22211673.jpg■NDRビッグ・バンド
『セレモニー』

重厚で芳醇なラテンなのだが、ホーン群の響きはシャープとかホットというより柔らかくて暖かい。もちろんギル・エヴァンス〜マイルスのバンドとも違う。なぜかルース・チューブス(ビル・ブラッフォードのアースワークスに在籍したジャンゴ・ベイツ率いるビッグ・バンド)に似ていると思い、『オープン・レター』を久々に引っ張りだし、共によく聴いた。

あと、長年自分の手許から離れていたアルタード・ステーツの『モザイク』を中古でゲット!パワフルで凶暴ながら知的なアンサンブルは圧巻。日本が誇るプログレの重鎮による“戦慄”的名盤と再会できたのは嬉しかった。
b0183304_22223623.jpg■アルタード・ステーツ
『モザイク』

ファーストも入手したが、こちらはクリムゾンというよりビル・ラズウェル〜フレッド・フリス〜フレッド・メイハーのMassacre(マサカー)に近い感じだ。
b0183304_2225570.jpg■アルタード・ステーツ
『ALTERED STATES』

よく通ったTSUTAYAの「ポスト・ロック」コーナーに並んでいた知らないバンドも片っ端から興味で借りて、そのうち特に日本のtoeや、米国のBattlesのハイベルな演奏にブッ飛んだ。(オッサンにとっての)新世代プログレでもあり、いまだロックは健在だった。

toe


Battles


映画も、ヒッチコックやルビッチなどクラシック作品を中心に色々鑑賞したが、今一度チャップリンの初期短編を本腰を入れて観てみようと思い、キーストンでのデビュー作からファースト・ナショナル時代までの70本以上を全て観直した。さすが若いだけあって驚異的に切れのある運動能力や溢れんばかりの豊富で自由なアイデアに驚き呆れたが、それ以上に、時代を作っているという勢いが強烈なオーラを放っていた。数々の短編には、もちろん再発見も色々あったのだが、何本かの作品に登場する役者の一人ロイド・ベーコンが気になり、彼が監督したミュージカル『フットライト・パレード(1933年)』を観て驚愕した。1930年代のミュージカル映画って、こんなに凄かったのか!昔々に観た『ザッツ・エンターテイメント』にも、この映画のシーンが出てたはず。若かったからなのか、それともやっぱり断片では、その感動はなかなか伝わり切らないのだろうか。自分が今までに観たミュージカル映画の中ではダントツの存在になった。

先に書いた『千と千尋』でも自分の見る夢に近いイメージが登場するのだが、私にとっては『アメリ』というより『デリカテッセン』の監督、ジャン=ピエール・ジュネの『ロスト・チルドレン』を観ていてハッとした。まるで自分が夜中に見る夢の世界のようだ。悪夢の一つで、大勢の人達に責められる夢を色んな設定で見るのだが、この映画の中の「一つ目族の本部」の様子は、私が一方的な裁判を受ける場所の一つとそっくりで、まさにこのシーンのような感じだ。これからも、無性に観たくなる時があるかも知れない。



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寅さんシリーズなど、気楽に楽しみたいものを考えていて、突然ある女優を思い出し『サード』『もっとしなやかに、もっとしたたかに』『十八歳、海へ』『処刑遊戯』『トラック野郎 故郷特急便』などをレンタルした。同世代でなくともピンと来るだろうが、目的は森下愛子だ。映画によっては浮いてしまっている作品もあるが(笑)、講義をサボって映画館に通っていた頃を懐かしむ事ができました。ATG関係も、また借りてみよう。

このブログで、一昨年から何度か取り上げていた小津安二郎に触れない訳には行かない。何の事件も起こらない平穏なホームドラマの面を被った、しかし一筋縄では済まない独特な手法の面白さに気付くと、正に“底なし沼”のように抜け出せなくなる。本当に昨年は恵まれた事に、特に“mixiコミュの強者の方々”には、大いにお世話になりました。自分の勉強不足を痛感したこともあり、より客観的に小津作品を観られるように、最近は少しだけ“小津断ち期間”を作っています。

そして、今のマイブームは「丹下左膳」と「山中貞雄」。昨年末から思いっ切りハマっております。丹下左膳は6本鑑賞。山中貞雄は、左膳の『百萬兩の壺』と『河内山宗俊』を観た。しかし現存する山中作品は、あと1本だけ。余りにも早く逝き過ぎた奇跡の天才を今まで知らなかった事もショック。時代劇というより、いわゆる“チャンバラ映画”と思い込んで、なんとなく敬遠して後回しになっていた作品群。今さらながら、自分の“偏食”ぶりに気付かされたのだった。
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