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モーラー奏法

最近気になってたドラムの「モーラー奏法」。
これは、人間の骨格や筋肉などの仕組みを活用して
本来持ってる自然体の動きで、効率よくドラムを叩く奏法らしい。

とにかく“脱力”がポイント。
スティックは、落ちるギリギリでほぼ小指だけで握る。
とは言っても完全にダランとしちゃっては演奏にならないので
支えるために最小限の力は使う。
また、音を小さく抑える時も同じように最低限の力で止める。
つまり
大きな音を出すために“脱力”し
小さな音を出すために“力を使う”。
常識の反対なのだ。

そして、肩を中心にして腕の回転を使い(腕より先に肩が動く)
腕の重さを利用して「伸筋」を使って叩く。
 ※腕の重さは、大人の男性で7〜8kg、女性で6kg〜7kg。
 ※伸筋:日常で無意識に使う筋肉
  屈筋:意識して力を入れる筋肉

冗談みたいだけど、こ〜んなにフニャフニャ・・・

今までの常識が全く通じない世界だ…
>>山北弘一さんの『モーラー奏法のページ』

ドラムを練習する時に、正確な握り方を覚えるために
こんなゴム製の矯正グリップを使ってたんだけど
モーラー奏法_b0183304_21285198.jpg

写真が広角すぎて、もの凄くデッカいグリップに映ってるし
見かけよりもずっと根っこの方に付けてます(^^;)…
これ、しっかりと人差指と親指で挟むポジションを
強制的に覚えさせる器具だから
挟む“支点”が定まらないモーラー奏法の全く逆。
一旦、白紙に戻すつもりでもう使わないようにしよう。

モーラー奏法で一番理想的なドラマーは
口を揃えてバディ・リッチを挙げるのだけど
偶然にも、つい最近聴いたばかり。
74年のアルバムでトニー・レヴィンがベースを弾いてる。

他にも有名ドラマーでは、デイヴ・ウェックル、スティーヴ・スミス、
ヴィニー・カリウタ、ニール・パート、デニス・チェンバースなどなど…
みんなモーラー奏法だそうです。
デニチェン!あの“まるで口笛吹きながらの超絶プレイ”は、そうだったんだ!
>>K's MUSIC『ドラム人間科学理論』フリーグリップと、しゃっ骨&とう骨

あと、加トちゃんも典型的なモーラー奏法の良いサンプルだとか

この“肩”の動きね…
それにしても、ここまで凄いドラマーだとは知らなかった (;゚д゚)。