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今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD

以前の記事“夢のシンボルと『千と千尋の神隠し』”に載せた画像ですが、
このアニメをよく知っている人なら気付いたかもしれませんが
かなり色を「補正」してからアップしています。今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD_b0183304_21181165.jpg
とは言っても、元の色を知らないので
まずは何も考えず、Photoshopまかせで「自動補正」を掛けました。
今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD_b0183304_21184711.jpg
すると、一瞬にして赤い色カブリが取れたので
そのままアップしてもいいかなと思ったのだけど
あまり変わり過ぎてしまうのも、ひょっとして不自然かも…
と思って元の画像と50%+50%で重ねました。
で、まだシャキっとしなかったので、
画質が落ちるのを覚悟して、わざわざCMYKに変換し
BLを強調しました。(BL=Black。つまりアニメのトレース線ね)
今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD_b0183304_21192515.jpg

>>『スタジオジブリ 鈴木敏夫さんに聞く』
>鈴木氏「テレビ放送の色温度の基準は9300K、
     ハイビジョンのスタジオ規格は6500Kです。」
    「で、まずは単純なダウンコンバートと色温度変換をやって
     チェックしてみたところ、 ひとことでいって青っぽかった。」

DVD発売当時、さんざん問題になったらしい“千と千尋の赤味問題”ですが
私は、劇場では観てないので正確な話は出来ないかも知れないけれど
元々のタイトル文字の色は真っ白なのでは、と思われる画面↓を見ても
あまりにも不自然で、鈴木プロデューサーの話は
言い訳のように思えて仕方ない。

※こちらは1クリック。Photoshopの「自動補正」のみ(笑)
今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD_b0183304_2120976.jpg
たしかに家庭用テレビのモニタは9300Kです。
しかし「ハイビジョンの“スタジオ”規格」って何?
ハイビジョン放送の製作現場のモニタ環境?
製作現場の環境が、家庭用テレビの色温度と違っていたとすれば
DVDの制作環境としてはどうなんだろう。

DTPの仕事をする時には、普通モニタの色温度を5000Kに設定します。
なぜなら、印刷用の白い紙の色温度が5000Kだからです。
Webの仕事の時には“一般的なモニタ”の色温度6500Kに合わせます。
ではDVDの制作時には?

パソコンのモニタ(ディスプレイ)の設定を変えられる方は
実際に試してみると分りますが、家庭用テレビと同じ9300Kに合わせてみると
鈴木氏の言うように、画面は“青っぽく”なります。
そして『千と千尋の神隠し』のDVDを持っていれば、その状態で見て下さい。
たぶん、見た目では“赤味はほとんどそのままで青味が増すだけ”だと思います。
つまり、人間の目の*色順応*を超えた「補正」レベルを超える
“余計な”修正が行われていたとしか思えません。
>>『*色順応*について デジタル@備忘録』

これ、絶対に指示した上司に現場からの意見が出てたはずですよ!
そうでなければ現場のプロが、こんな欠陥商品を作るはずがないです。

↓ここのサイトには、この件について、とても詳しく検証してあります↓
>>『千と千尋DVDが赤い理由』
>日本版も9300Kのモニターで表示させれば、
>制作者の意図通り表示されるはずです。たぶん。

・・・実際には、そうは映りませんでした。

>鈴木氏「宮崎駿は、劇場公開用の、「千と千尋〜」の製作段階で、
     とくに冒頭シーンで千尋の気分を出すことにこだわり、
     ある種類の赤い色を加えているんです。」

※冒頭シーンも「自動補正」一発で、こうなります。
今さらながら…赤い『千と千尋の神隠し』DVD_b0183304_23391038.jpg
Photoshopの基本機能に、いとも簡単に感知される
という事は、いったい何を物語っているのか…

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